株価を評価する【I】 投資しながら勉強していきましょう
October 12, 2007 7:34 PM written by Roberto Hongo
どうもこんにちは。最近軽めのエントリーが続いていたのですが、ここいらでもう一度、手綱を引き締めなおします。クイクイッ。
今回から数回、「株式投資について」考えてみたいと思います。でも、自分のやったことないことを解説してもしょうがないので、債券とか為替とか、ポートフォリオ構築の方法とかの解説は、また改めて検討することを検討したい(政治家風)、ということで。
では早速、株式評価について考えてみたいと思います。最初に(僕が思う)結論を書きます。
- 株価の評価に絶対の方程式はない
- リターンを得るには、近道はない
- 実際に投資するほうが、本を読むより何倍も勉強になる
- といいつつ、本をいくつか紹介します
■ 株式投資の面白さは、やってみないとわからない
学生さんとか新卒君と話していると、必ず聞かれることがあります。
「何を勉強したらいいですか?」
こう聞かれるとき、僕は、「自分で実際に投資するのが一番の勉強。ただし、自分の資産の2割は超えないこと」と答えるようにしています。
巷には、いわゆる「株本」が溢れています。「XXXで確実に儲けるデートレーディング」とか「デイトレ必勝法」、みたいな奴です。
僕はそういう"ハウツー本"は大嫌いです。そういった戦略は、すでに他人が実行していて手垢がついているからです。
それに「必勝」とか、「確実」とか、「10分で」とかあるわけないじゃん。そんなのがあったら本なんて書かないで自分で黙って稼いでるよ(笑)。
株式相場とは、ひと時としてとどまることなく、常に動いているものです。上場している企業も動きますし、その参加者である投資家も千差万別です。
そこでリターンを得るためには、「公開された情報の中で、自分のアタマで未来を予想する」ことが大事だと思います。
例えていうならば、株式投資は「釣り」や「絵描き」と一緒です。本を読んだからって、釣りや絵描きがうまくなるわけじゃないでしょう?
僕はこれを、まだ学生だったころにデビットさん(仮名)というアメリカ人の友達に教わりました。
==以下、昔話==
大学3年のとき、僕はロッキー山脈の麓で印刷会社を経営している家族ぐるみの友人、デビットさんの家に1ヶ月ほど泊まりつつ、仕事を手伝っていました。彼は無類の釣り好き(フライフィッシング)で、コロンビアのMBAを出てNYで日本メーカーに勤めていましたが、今はロッキー山脈の近くで自分で仕事しているという、筋金入りのアウトドアガイ☆です。
ある日、僕はデビットさんとコロラド川の上流に釣りにいきました。初心者の僕には、浅くて魚が釣りやすいスポットです。
デビットさん曰く、川魚は流れが一時的に緩くなる石の後ろの滞流部分によくいるそうです。そういってデビットさんは川のポイントをどんどん見つけていって、ひょいひょい魚を釣っていきます。
そこに、別のオジサンがきて、子供たちに同じようなことを教えてました。おじさんは、「ここで連れるスポットは、ここしかないぜ!」と言い、最初は釣ってましたが、すぐに釣れなくなってました。
帰りの車の中で、デビットさんがぼそっといってました。
「不思議だよね。僕もあのオジサンも、同じ手法をとって(きっと同じケーブルTVを見てたんだろうねw)、同じ川を見てたのに、彼はスポットを一つしか見つけられなくて、僕は沢山見つかったんだよね。あの様子だと、きっと彼、あのスポットは初めてだったんじゃないかなぁ」
==昔話おわり==
この話は以下のように置き換えて読み直してみてください。
- 株式相場 = 川
- リターン機会 = 釣りスポット
- リターン = 魚
- ケーブルTV = ハウツー本
- デビットさんとおじさん = 投資家
川も、相場と一緒で、「そこにあるものだけど、絶えず動いているもの」です。だから、現在(あるいは過去)ある戦略が通用したからといって、将来その戦略が通用するとは限りません。むしろ通用しない場合が多い。
じゃあ魚が釣れる(リターン機会をものにする)にはどうすればいいのか?「自分で経験して、得して、損して、そのたびに自分のアタマで考える」しかないと思っています。
■ と、ここまで書いておいて、オススメ図書
といっても、ハウツー本ではないです(笑)。
株式投資とか企業分析が趣味の暗い人間であるロベルトは、休日読む本も相場関連のものばかりです。だって好きなんだもん。
何が好きって、
- 企業の戦略と栄枯盛衰
- それに投資する人のココロの動き
が両方勉強できる上に投資がうまくいったら自分の資産が増えたりするんですよ。すげー。なんて趣味だ(ちなみにロベルトのほかの趣味は、(1) スニーカー集め、(2) 球技全般(特にテニスとサッカー)、(3) 野球観戦(ドラゴンズ中心)、(4) タイ(バンコク)です)。
・・・ハナシがそれました。
で、オススメ図書です。書評は書きません。僕が変にまとめるよりは、読んでそれぞれ自分なりの解釈をしたほうがいいと思います。読む前にでも、読んでいる間でも、読んだ後でも、何でもいいので、1~2銘柄、株かETFを買ってみるのはどうでしょう?日々の情報の「耳への入り方」が変わりますよ(笑)
ではでは。続く。
■ ロベルト本郷ライブラリー
» 証券投資論
» データブック オブ・ザ・ワールド―世界各国要覧と最新統計〈2006年版〉
【百式管理人のコメント】今回からまたしてもハードコアな内容になってきました。株式投資の肝である企業価値評価の話がはじまりそうですね・・・。何度これで挫折したことか(笑)。今回はついていきたいと思います。
でも「正解はない」、「自分でやってみる」が大事なのでしょうね。ちょっとずつ経験を積んでその過程で、それをやっていないときよりも資産が増えていること、を目指すべきですね。お金を失っても知識は蓄積できると考えればそれほど怖くはないですよね(前向きすぎ?)。
次回の記事も楽しみにしたいところ!
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