新聞記事をスルーしないために。ROEについて考えました。
July 10, 2007 4:07 PM written by

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こんにちは。ロベルト本郷です。最近ブルドッグソースの買収防衛策について聞かれることが多かったので、今日はランチでトンカツに思いっきりかけてやりました!中濃ソース万歳!

さて今日は新聞記事をとりあげます。

ちょっと前ですが、6月23日の日経新聞にて「上場企業、ROE 5期連続で改善」という記事が出ていたので、そこに掲載されていた事実をまずはまとめてみました。(半分自分向けの備忘録です。このブログ。)

■ 事実

  • 2007年3月期時点での上場企業のROEは9.5%(前年比0.4ポイント改善)
  • 5期連続の上昇
  • 5年前と比べて電力以外すべての業種で上昇
  • 業種別でもっとも高いのは鉄鋼の16.9%、次いで自動車が13.3%
  • もっとも低かったのは紙/パルプで3.7%、建設は5.2%
  • 米国企業(S&P500)の平均ROEは17.2%(今年度見通し)
  • ドイツ企業(DAX)は13.7%

こういう記事は日常、良く見ると思います。ここで、『ふーん、そうなんだ』と全鵜呑み&スルーしないで、もうちょっと考えてみたいと思います。

これを読んでいろいろな見方があるかと思いますが、僕はこういうことを考えます。

■ 考察:ROEとは何か?それが持つ意味は?

ROEとは、「Return On Equity」の略で、日本語では「自己資本利益率」といいます。これを言い換えると、「株主からもらったお金で、どれだけの利益を生み出しているか」ということです。ラフにいってしまう(割引率とか計算しないで)と、ROEが20%である企業にお金を出せば、その企業に5年投資しておけば「モトがとれる」ということです。

さて上のデータを見てみます。まず気づくのは「日本企業はROEが他国の企業と比べて低い」という事実です。これはなぜでしょうか?

ちょっと教科書的になりますが、ROEは「財務レバレッジ」「売上利益率」「資産回転数」に分解することができます。

この中で、日本の企業の多くは、「財務レバレッジが低い」というのがROEの低下要因としてもっとも大きいといわれています。つまり「同じ利益率、効率性だった場合、無借金に近づくほど、ROEは低下する」ということです。

ここで「無借金経営っていいことなんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。

確かに日本の景気が悪いときに、銀行がいわゆる「貸しはがし」を行っていたり、金利が高い借金をしていると支払利息が膨らんだりするリスクを避けるためには、自己資本で経営した方がいいでしょう。

しかし、自己資本だけで経営して、高い利益を出すということは、非常にハードルの高いこと、あるいは贅沢なことなのです。

【百式管理人のコメント】

さてはじまりました。前回のイントロに比べ、僕にとってかなりハードコアな内容ですw。しかしこのブログでは「金融マンがどう考えるか」を知りたいので、最大限、彼の言葉をそのまま載せています。

彼の文章を読んで「ちょっと難解すぎね?(← 僕w)」と思われる方もいらっしゃるかとおもいますが、このコメント欄を使って彼へ初心者っぽい質問をぶつけていきたいと思います。彼の気が向けばきっと答えてくれることでしょう(期待age)。

学習とは本来対話ですよね。難しいこと言われてもへこたれずにしつこく会話を続けていきたいと思います(彼に呆れられないかが心配だw)。

さて、では今回彼の文章を読んで思ったこと。

  • ROEの計算式はわかったけど、結局ROEを知っておくと良いこと(悪いこと)って何なの?(馬鹿っぽい質問ですみません)
  • ROEはどう見ればいいのか?またどう使えばいいのか?たとえば「ROE 10%」という数字があったときに他に何を調べるべきなのか?
  • ROEについて知っておくべき感覚的な数値や事実はあるか?(どこそこの業界はROE XX%だとか、ROEが特に高い/低い企業はどこなのか、とか)。
  • ROEを「財務レバレッジ」「売上利益率」「資産回転数」に分解してみることにどういう意味があるかと思ったけど、このサイトを見て解決。これでいいんだよね?ま、つまり日本企業は借金(他人資本)を負ってリスクをとることをあまりしない、ということなのかな。
  • 「貸しはがし」って何よ?と思ったけど、このサイトで解決しました。
  • 「自己資本だけで経営して、高い利益を出すということは、非常にハードルの高いこと、あるいは贅沢なことなのです。」、ってもうちょっと詳しく。ハードルが高いってのは海外企業でさえ無理なのに日本企業では無理ってこと?また、贅沢ってどういうことなんだろう?

以上、自分の金融リテラシーがまったくないことをさらしているような気がしますが、それはそれでいいです。いいのです。勉強するのです。

こんなことをもう知っているよー、という方はスルーの方向でお願いしますね。どのレベルを対象にするかが悩ましいですが、彼の記事や読者の反応を見ながら調整していきたいと思います。ゆるりとお付き合いくださいませ。

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コメント一覧

百式はじめ、いろいろなサイトを楽しく拝見しています。
私も金融には疎く・・早速ですが引っ掛かりがありまして、質問です。

管理人プロフィールに
ナスダック指数が5000という史上最高値をつけた・・・指数が1300を切る(85%下落)・・・
という表現があるのですが、5000→1300は75%下落だと感じたのですが・・ナスダック指数の特徴があったりするのですか。計算間違いだとすっきりするのです。。

by | 2007年07月11日 15:10

はじめまして。金融チンプンカンプンなので楽しみにしてます。
百式管理人さんに勇気付けられつつ、高い確率で頭の悪い質問をさせて下さい。

>>ROEが20%である企業にお金を出せば、その企業に5年投資しておけば「モトがとれる」ということです。


この部分なのですが、これは誰にとって「モト」が取れるということなのか、
「モト」が取れるとはどういう状態かが分からないのです。

A)出資者にとって「モト」が取れる という解釈
例えば、私がROE20%の会社の株を100万円買ったとすると、5年後の私の資産がどういう状態になっているのでしょか。
A-1)「モト」なので、株価100万円
A-2)払った100万円+利益100万(配当+値上がり益)⇒100万いれて200万になってる

B)企業にとって「モトが取れる という解釈
それとも、「モト」が取れるのは、出資した人じゃなくて、企業を表してるのでしょうか。
100万円出資を受ければ、企業は5年間で100万円の利益を出す。
ただし、利益100万円が全て出資者に配当や値上がりで還元されることはないので出資者に還元される利益は不明。

ということでしょか。

なんとなく、Bのような気がしていて、そう考えるとROEが高い企業の株を単純に買うだけではダメな気がしていて、「利益のどの程度を配当として出すか」とか「株の値上がりの勢い?」あたりも合わせて考えながら、選ばないといけない感じでしょうか。


多分、ROEが同じ企業が二つあって、どちらの株を買った方が得か?という議論をすると見えるような気もしますが。

長文の上、支離滅裂で申し訳ないです。

by 金融童貞 | 2007年07月12日 13:37

> Iさん
ありゃおっしゃるとおり。訂正しました。ありがとうございます!

> 金融童貞さん
株式というのは、「会社に出資する」ということですので(額の大小はありますが)、その意味ではAとBも正しいです。
ただ、企業は利益を配当や自社株買いで還元するのと、内部留保として将来成長として蓄える両方ありますので、おっしゃるとおりAのように、投資家のサイドから見て5年で回収、というわけにはいきませんね。(今記事を読み返していたら、確かにそう取れますね、、、大変失礼しました)

ROEに関しては、「経営者が人様のお金をどれだけ効率的に運営(経営、運用)しているか」を示す指標だと僕は考えています。

by ロベルト本郷 | 2007年07月16日 10:06

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